西原式育児では、離乳食を始めるのは1歳半からがおすすめ とのこと。
離乳食のやり方は世間一般とはかけ離れています。
赤ちゃんの腸の成長に合わせたメニューで体の負担なし、親の負担(ほとんど)なし、
そんな離乳食事情についてまとめました。(+砂糖・油なしのおやつ)
食事内容
1歳7か月の我が子の食事内容、このような感じです↓
こちらは1食分でおかゆと野菜のみです。
おかゆは30g程で野菜は他にはさつまいも・じゃがいも・かぼちゃ・大根・かぶなどをあげています。
この食事以外はミルクと水のみ(たまにおやつ)で育っていますが、
発育は良好で成長曲線の真ん中辺りです。
では、次はなぜこのような離乳食をあげているのか、
腸の発達に着目している西原式のやり方を書いていきますね。
西原式の離乳食事情
まず、大前提はこちら
離乳食を始めるのは早くても1歳半から2歳を過ぎてから。
2歳半ぐらいまでは母乳やミルク中心で育てる。
(引用元:西原ワールド アート医研)
母子手帳の内容とは全く違うので・・・目が点になり、焦りますね。
義理母が西原式育児の本を読んだ時に「真に受けない方がいいのでは」と言っていましたが、
普通はそのような反応なのだろうな(^^;)と感じました。
次に、私が衝撃を受けた「腸」についての説明を引用します。
離乳食を5か月から始めましたが食べた物がそのまま出てきてもよいとはどうしても思えず、
緑便と湿疹ありの我が子の状態がこちらを読み妙に納得したのです。
赤ちゃんの腸は2歳半で完成する
赤ちゃんの腸は消化能力がほとんどないということと、2歳半頃までは未完成で目の粗いザルのようであることがわかりました。腸の消化機能が未熟な乳児期に離乳食でタンパク質を与えると、腸内の大人型の大腸菌(悪玉)ばかりとなり、緑便となるとそのバイ菌が腸の壁をすり抜けて血液をめぐります。赤ちゃんの腸は未完成なので、ビフィズス菌のみの場合には問題はないのですが、赤ちゃんにたんぱく質を与えると腸に悪玉菌がすみつき、これがそのまま直接腸壁を通り抜けて白血球に取り込まれて血液の中に入ってしまいます。そして皮下組織で白血球がバイ菌をばらまいて、皮下組織の細胞群に細胞内感染症を起こします。これがアトピー性皮膚炎です。ただし、2歳半過ぎになれば腸の消化機能も大人に近づきますから、乳児のように腸内のバイ菌がそのまま体内に入ってくることはありません。
(引用元:西原ワールド アート医研)
長いのでまとめると、
●腸内環境が悪くなると緑便の原因となったり、アトピーや他の免疫病につながる恐れあり
●2歳半が腸完成の時期
ということですね。
こうしてみると2歳半という時期はとても大事ですね。
1歳を過ぎて立つようになると外見は幼児らしくなりますが、
それに比べて体内の成長はゆっくりのようです。
ここまで、腸が完成する2歳半以降に離乳食を始めるのがベストだとわかりましたが、
食べ物への興味も出てきますし実際難しいと感じます。
早くても1歳半を過ぎてからとあったので私もこの時期に再開しました。
次は、離乳食をどのように進めていけばいいのかについてです。
離乳食の進め方
・1歳半頃→純白米の重湯を大さじ1~2から開始
その後、野菜はにんじんさつまいも、じゃがいも、大根、かぶなどの根菜類
たまねぎやかぼちゃは、少し遅らせる
・2歳頃→ご飯と野菜類を一緒に煮たおじや 植物性タンパク質も豆腐などから開始
・2歳~2歳半頃→動物性タンパク質は、白身魚、鳥のささみから開始(引用元:西原ワールド アート医研)
なんだかこのように書くと素朴で毎回同じような食事になってしまいます。(私だけ!?)
しかし、考え方を変えれば子どものへの体の負担はないですし、
親も張り切る食事ではないので負担が軽いのはとても良いことですよね。
ある時、いつも同じメニューなので果物をあげてみたり、おかゆの固さ・量をふやしてみたりしました。
我が子の場合、消化能力を超えるとまず鼻水が出てきます。
そして、それをさらに超えるとお腹がゆるくなったり、熱が出たりします。
とてもわかりやすい反応が出ました。
元々西原式を参考程度にしながら腸の成長具合に合わせて食べ進めてもいいかなと思っていましたが、
我が子の場合腸の成長はとてもゆっくりなので、西原式をやるべくしてやることになったと感じています。
2歳半ぐらいまでミルク(母乳)中心でよいのであれば、焦る必要もないですよね。
栄養面で足りているのであれば食べられるものを増やすのは本人に任せて
見守るだけでいいと思うと精神的に楽ですよね。
しかし、ここでいくつか疑問がでてきました。
2歳半までは母乳かミルク中心で、離乳食はタンパク質を除くとすると・・・・
A. 母乳かミルクに含まれるタンパク質で補う
A. 乳児用一択
一般的には8か月頃からフォローアップミルクに変更するのかと思いますが、そちらについて記載がありました。
母乳が出ない場合に乳児用ミルクを勧めているのは、乳児用ミルクはタンパク質がアミノ酸まで細かく分解されてタンパク質の抗原性を消してあるので、吸収されやすくアレルギーを起こしにくいからです。
しかし、フォローアップミルクはタンパク質が細かく分解されていない(ペプチド)ので、アレルギーを起こす心配があり、便も消化不良の緑便になりやすいのです。
(引用元:西原ワールド アート医研)
長いのでまとめると、
●フォローアップミルクは、ペプチドまでしか分解されていない為上手く吸収されず未消化となりアレルギーを起こす心配あり
ということですね。
次は我が子の経過についてです。
再開してからの経過
■一回食は一瞬にして終了
いざ再開すると皆と一緒に食卓を囲めるのがうれしいのか食べる欲求に目覚めたのか、
ごはんの準備を始めるとかけよってきます。
1回食であとはミルクでもいいかと思っていましたが、すぐに3回食になりました。
■食べたがるのと腸の成長は別
しばらくするともっとほしいというようなそぶりを見せたので、
あげるようにしましたが鼻水が出たり便秘になったりしました。
食べたいという欲求に比例して胃腸が強くなってくれるといいのですが、
我が子の場合は違うようでした。
■周りの理解と協力には時間がかかる
私は夫へは西原式育児についての詳細を伝えていません。
夫は離乳食について全く知識もなく調べてもおらず私任せでした
(それによりスムーズに遅らせることはできたのですが)
そんな夫も1歳を過ぎてしばらくするとミルクばかり飲んでいる子どもを見て、
「ミルクはいつまで飲むの?いつ大人と同じもの食べられるの?」と食事をあげたそうにしていました。
「腸が弱いみたいだからゆっくり進めてる」と言っても「本当にそれでいいの」などと言っていました。
基本的に体調を崩さず機嫌のよい子供なので、何でも食べられると思っていたそうです。
しかし、子どもがお腹がゆるくなり一週間以上調子が悪くなったのを見てからは、
「こんなにごはん(おかゆ)あげて大丈夫なの?」
「お腹弱いようだからミルクだけの方がいいんじゃない?」
と180度意見がかわりました。
やはり、実際にどれだけ腸が弱いのかを目の当たりにしない限り世間一般の離乳食内容からはみ出ていると何かと意見を言われますね。
特に実母・義理母にはいろいろと言われましたが、
お腹の調子が悪くて世話が大変と何度も言うと(またその様子を実際に見ると)意見がかわってきました。
メリットとデメリット
メリット
■1歳半までの開始までは離乳食を作らなくてよいので、離乳食を食べないなどという悩みとは無縁になれる
■始めてからも離乳食作りにかかる時間や手間は母子手帳育児より大分少ない
■胃腸に負担がかかっていないので、機嫌がよく体調は安定している(我が子の場合)
デメリット
■ミルクの場合はお金がかかる
■母子手帳育児をしている同年齢の子とは食事を一緒にしにくい
■周囲への理解・協力を得るには時間が必要
個人的にはミルク代はかさみまずが、
それよりも機嫌のよさや体調を崩さないことによる私の体力・精神面の疲労がないことの方が上回っておりメリットは大いにあります。
気になる発育面
離乳食の開始が早くても1歳半からというとやはり気になるのは栄養面と発育面でしょうか。
本当に大丈夫なのかと思うのも今までの概念が壊されるわけですから当然かと思います。
栄養面に関しては西原医師は5歳まで白米とミルクで事足りるとおっしゃっていますし、
(これも衝撃的ですね・・)
発育については我が子は今のところ順調です。
身長・体重もそうですし、発語も標準、歯も普通に生えています。
運動面も一般の子とかわらなく1歳半健診もひっかかっていません。
西原式育児をしている友人も同じような感じです。
話は変わって次は、おやつ事情についてです。
小さいうちは、砂糖・塩が入ってないものがいいですよね!
おやつ(砂糖・塩・油なし)
幼児のおやつは、嗜好品というよりかは食事で足りない栄養を補う(1回でたくさん食べられない為)ためにあげると言われています。
我が子の場合、食事以外はミルクなので栄養は足りており基本的にはおやつをあげたくないのですが、
人に預ける場合や外出時には必要になってきますよね。
よくかんで量がいらない物が理想だと思い以下のものをあげています。
ミルクキャラメル
ミルクで作ったミルキーです。(作り方は4ページ目)
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私は掲載されている量の半分で十分だと思い、毎回以下の量で作っています。
→ こちらの量でぺこちゃんのミルクキャラメルの大きさで3~4個できます。
練りが甘いとポロポロと崩れてきますので、しっかりと練って下さいね。
また、日持ちはしませんので、作ったその日にすべてあげましょう。
(一日置くと固くなって食べられない)
もぐもぐしてくれますし、手も汚れないです。
大きさも調整できますし、材料は家にあるものなのでいつでも作れますね。
これは0歳児が食べるおやつとしてあげているのかと思いますが、
私はミルクを飲むのならずっとあげ続けたいと思っています。
おしゃぶりかんころ(草加家)
材料は さつまいものみ です。
賞味期間が長いのでいざという時(災害時)のストックとしてもいいですね。
長い間口の中でもぐもぐしてくれますが、八重歯が生えてくるようになると噛みちぎったりします。
割高かもと思いますが、ずっともぐもぐしてくれるので量はあまり減りません。
リンク
赤ちゃんせんべい(久世福商店)
材料はうるち米のみです。個包装で食べきりサイズな所がいいですね。
おしゃぶりかんころよりはもぐもぐ度は下がりますが、
普通の赤ちゃん用せんべいとは比べものにならない位しっかりとした作りで、
また大き目サイズなので、これ1枚もあれば母はゆっくりごはんを食べていられます。
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ライスクリスピー(酒田米菓)
こちらも原材料はうるち米のみです。
ポンセン系のおやつは、丸い形が多いですよね。
こちらはスティック状でしっかりと握りしめられるので今のところ落としたことはないです。
また、玄米の物が多いと思うのですが、
西原式的に玄米はNGですので、そこを気にされている方にも安心です。
こちらは、上の3つと違いサクサク食べられるので消費スピードは少し早いです。
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おやさいりんぐ おやさいぼーる (キューピー)
りんぐもボールも味が3種類ずつあります。
有名メーカーの赤ちゃん用おやつにはほぼ砂糖・塩が含まれていると思いますが、
その中で貴重な存在だと思います。
食感は普通のおやつど同様ポリポリと量をたくさん食べられる感じです。
手頃な価格なのでたまにあげています。
リンク
という訳で、今回は西原式離乳食事情と砂糖・塩なしのおやつについてでした。
長くなりましたのでまとめます。
まとめ
・離乳食の開始時期は腸が完成する2歳半以降がベスト ・早くても1歳半からで、しばらくタンパク質はあげない ・離乳食以外は母乳か乳児用ミルク(ここでたんぱく質を補給) ・フォローアップミルクはたんぱく質が赤ちゃんの腸が吸収できるまで分解されていない ・メリットは離乳食作りに手間がかからない、機嫌が良く体調は安定している(我が子の場合) ・デメリットはミルクの場合はお金がかかる、周りに理解されにくい |
子どもの機嫌・体調は食べ物に大きく左右されていると離乳食を再開して思いました。
食事内容を見直してみたり、ミルクをあげてみたりとすぐにできることですので
気になる方はトライしてみて下さいね。
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