緑色のうんちは消化不良や腸炎のサインです。
母乳やミルクをあげていて、いつもはうんちが黄色なのに緑色っぽくなった。
「熱なし・嘔吐なし・機嫌よしなら心配なし」と言われますが、果たしてそうなのでしょうか。
うんちは緑でヘドロのようにくさいのに心配いらないなんて・・変!!!!!!!
と思い緑色になる原因と対策についてまとめました。
赤ちゃんのうんちが緑色。なぜ
緑便を検索すると、
「便の中の胆汁色素ビリルビンが酸化されておこるが、特に心配する必要はない」
と出てきます。
これってわかりにくくないですか!?
なぜ酸化?どういう状況だと酸化?
酸化するのはよくないと思うけど心配ないの!?
と長く疑問に感じていましたが、西原式を知り納得できる答えが探せましたので引用します。
消化不良・腸の冷え・冷えた乳児用ミルクなど食べ物の不適当などが原因で、腸内においてビフィズス菌が極端に減り大腸菌叢に変化すると、ビリルビンが酸化されて緑色の便になり、鼻を突くような臭いがします。
(引用元:西原ワールド アート医研 赤ちゃんの豆知識)
もう少し調べてみると、
・腸内環境が大人型の大腸菌やウェルシュ菌など悪玉菌が多い状態になると、ビリルビン(胆汁色素)が酸化し、緑色の便となり腐敗臭がする
ということでした。
緑色のうんちは腸内環境が変化したことによっておこるとわかりましたが、
どうしたらそうなるのか次は考えられる原因についてです。
意外ですが、食べ物だけではなかったのです。
赤ちゃんのうんちが緑色。原因は
■赤ちゃんが緑便になる場合
1 離乳食が早すぎるとき→離乳食は早くても1歳半から
2 ミルクの温度が低いとき
3 たくさんミルクを与えすぎたとき
4 おむつやゴムが苦しいとき
5 手足が冷えた時(引用元:免疫力を上げる子育て法 西原克成著)
1については西原式を初めて聞いたという方はツッコミどころがたくさんあるかと思います。
簡単に説明しますと、赤ちゃんの腸は2歳半で完成します。
それまでは胃も腸も消化酵素が十分に出ておらず消化能力は低い状態です。
食べたものがそのままうんちになって出てきますよね!?
それは消化能力の低さを物語っています。
このように消化能力が低い状態でたんぱく質を食べると、当然消化不良になります。
消化不良になると、腸内は悪玉菌だらけとなり、うんちも緑色でくさくなります。
で、話を戻すと
我が子の場合、3ミルクと5冷えが関係していると思います。
■ミルク与えすぎ説
1歳後半になると言葉もたくさん出てきてミルクが欲しいと言うようになりました。
それまでミルクは1時間~1時間半毎に100mlあげていて1日に1200mlぐらいあげていました。
ミルクが欲しいと言うようになってからは本人に任せて、要求されるまで作らないようにしてみました。
すると、意外と欲しがらないのです。
昼寝から起きても1時間ほど何も飲まずに遊んでいたり、
集中している時はお水さえ飲まずに過ごしているではありませんか。
ミルクの量が多すぎて消化できずに緑便になっていたのねとやっと分かった訳ですが、
ベビーサインを取り入れていたらもっと早くに気が付いていたのかもしれません。
■冷え説
冷えが一番緑便に直結していると感じています。
秋までは調子が良かったのに寒くなるにつれてうんちの色は悪くなり緑色になりました。
分かりやすいのは良いのですが。
ズボンも中にレギンス履かせていますし、
上も3枚とたくさん着させて体温も37度位の我が子ですが冷えているようです。
これは1階+底冷えの住宅環境が影響していそうですので、
何とかしなければと試行錯誤しているところです。
上で取り上げた原因はミルクの場合でしたが、
離乳食前で母乳のみの場合は、母乳の質を気にすることも大事です。
以下の事を心がけるとよいと言われています。
・冷たいものを口にいれない
・体を冷やさない
・野菜や魚中心の食事をよく噛んで食べる
我が子は母乳のみの時から緑便でした。
母子手帳のうんちの色チェックに番号書くところにも緑便の番号を書いています。
そして私見事に上の4つの項目できていなかったのですよね。
まさしく「原因のある所に結果あり」です。
という訳で、これまで赤ちゃんのうんちが緑色になる原因についてみてきましたが、
私があなたにお伝えしたいのは原因と対策だけではなく、
緑便がアトピーをはじめとする赤ちゃんの不調につながるかもしれないからなのです。
事実、我が子は緑便続きで乳児湿疹がありました。
緑便は赤ちゃんの免疫病につながる恐れあり
赤ちゃんの病気は腸内のばい菌の吸収が原因です。
(引用元:免疫力を上げる子育て法 西原克成著)
こんなの初耳ですよね!?何を言っているのか初めはさっぱりわかりませんでした。
免疫病(免疫力が下がることでおこる病気)までの流れをまとめてみると、
赤ちゃんの腸は2歳半までは腸内細菌をほぼ自動的に吸収する。
↓
腸内が悪玉菌で多くなると大腸菌をはじめとするばい菌が腸から血液(白血球)の中に入り、
免疫力が下がる。
↓
免疫システムがうまく働かない血液が体中をめぐる。
↓
体中の組織で細胞内感染がおこる可能性がある。
例えば、鼻水や風邪をはじめ、皮膚に症状が出たら湿疹やアトピー性皮膚炎、
耳に出たら中耳炎、肺・喉ならぜんそくというようにさまざまな症状を引き起こす恐れがある。
膀胱炎や手足口病や多動も引き起こす症状の一例
ということです。
手足口病って伝染病じゃないの!?なんでもかんでも免疫病にもってってない!?
とはじめは思いましたが、手足口病になった腸内環境の悪い緑便続きの我が子を見ていると、
一理あるなと思うようになりました。
これは重要なのでもう一度書きますね。
・赤ちゃんの腸の悪玉菌はやっかいな症状を引き起こす危険あり。
・うんちが緑色なのは悪玉菌がたくさんいるよというサイン。
・2歳半までは特に注意が必要。
我が子の場合
もうすぐ2歳ですが生まれてからしたうんちの3分の1は緑便(~黄緑)だと思います。
■ミルクにしたら緑便に
母乳→混合→ミルクとなりましたが
ミルクが増えるにつれて緑便の割合が多くなっている気はしていました。
調べた所、健康な母乳で育った赤ちゃんの腸内細菌は99%ビフィズス菌だそうです。
対して粉ミルクの場合は60~80%です。
ミルクの場合は割合が下がりますが、温度や量を調節して乗り切りたい所ですね。
ミルクの温度については、42℃が体に丁度良い温度なので面倒ですが測ってあげています。
こちらは赤外線温度計です。
それまでは水銀の温度計を使っていましたが、
0.5秒で測れますし、ミルクに直接付けなくても計測できる所が助かっています。
2千円弱(送料別)で購入しましたが、1日10回はミルクを作りますし、
子供に食べさせるお粥や水の温度も測るので、元はとれると思います。
(パンを焼く時のお湯の温度などを計る時も便利です)
外出時や夜中の調乳がとても楽になったので、正直もっと早くに知っていればと思いました。
これがあれば旦那にミルクを作ってもらいたい時も便利ですよね。
(ミルクは熱くも冷たくもない温度が良いっていいますけど、個人差も季節によってもかわりますよね)
リンク
話が逸れましたが、ミルクの量については、
母乳のようにして少しずつあげるとよいということなので、日中は100mlずつあげています。
■黄金便になった時
・母乳時に食べる物や温度に気を付けた時
・衣類を調節、ミルク・水の温度に気を付けて気温も高かった時
夏は気温が高いのですが、冷房の影響による冷えもあって難しかったです。
春・秋はわりと安定しています。
ずっと緑便だと原因は何かとあれこれ悩みますが、
1日の中で黄色から緑と色が変わった時はこれかも?と特定しやすいので参考にしてみて下さいね。
まとめ
・赤ちゃんの腸内に悪玉菌が多くなると黄色から緑色のうんちとなる ・悪玉菌が多くなる原因は、早期離乳食、ミルクが冷たい・量が多い、衣類がきつく血行不良、手足の冷えなど 母乳の場合は母親の冷中毒や食事の内容に気を付ける ・腸内環境が悪いと悪玉菌が腸から入り体中をめぐり湿疹や中耳炎、ぜんそくなどの免疫病につながる恐れがある(2歳半まで) |
子どもから沼みたいなモスグリーン色のうんちが初めて出た時って驚きますよね。
世間では緑便は心配なしと軽く済まされますが、
2歳半までは腸内のばい菌がすり抜けて体中をめぐり悪さをする可能性があるのですから
この情報が埋もれずに注目される日が来てほしいと思います。
母子手帳のうんちの色チェックの次ページ位に
「緑便は腸の炎症!日頃から注意しましょう」
と記載されるようになってほしいと長らく緑便に悩んだ私は思います。
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